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読み手の心を掴むカタログ表紙の見せ方5選

読み手の心を掴むカタログ表紙の見せ方5選

こんにちは。カタログパートナーズの古川です。
私たちはいつも、目の前の情報が「自分ゴト」か「他人ゴト」かを無意識のうちに判断しています。
たとえば、本の装丁。CDのジャケット。ゲームソフトのパッケージ。
こうしたコンテンツは、店頭で中身まで見せることができません。
だからこそ装丁やパッケージには「興味喚起」が必要で、ターゲットに見つけてもらうため、買ってもらうための様々な工夫やアイデアが施されるのです。
カタログの場合、「表紙」がこの役割を果たします。
①掲載商品がなんであるのか、②誰に向けたものなのか、この2つをファーストコンタクトで瞬時に理解させるのが表紙デザインの役目です。
今回のブログでは、カタログ制作担当者なら知っておいて損はない、ターゲットの心を掴む表紙デザインの作り方・5つのパターンをご紹介します。

 

①「商品」で構成する表紙デザイン。

カタログの表紙でもっともオーソドックスなのが、「商品の顔」=商品写真を見せるデザインです。
何のカタログなのかが一目でわかる上、写真によって情緒的な視覚表現も可能です。
商品が有形で、プロダクトに自信がある場合や、新商品として登場感を演出したいときなどに適しています。
Appleや無印良品などは白バックに商品の切り抜き写真という見せ方を一貫しています。
ターゲットに商品の特定の箇所や機能を印象付けたいときは、プロダクトの一部分や一アングルのみをクローズアップすることで、商品の強みやこだわりを暗示させるデザイン手法もあります(ダイソン等)。
また、商品が単品でなく複数ある場合(総合カタログ等)は最もスタンダードなアイテムを見せるか、もしくはカテゴリー毎に代表的なアイテムを抽出し、掲載商品が多岐にわたっていることを示します。
カタログは、商品と購入者のマッチングを図る重要なメディアです。
商品の魅力をしっかりと伝えるためにも、商品の意匠性やコンセプトが表紙からひしひしと伝わってくるようなデザインにしたいものです。
「商品」で構成する表紙デザイン事例はこちらをご覧ください。

 

②「シーン」で構成する表紙デザイン。

この商品は、どこで、どのように使われるものなのか。
表紙のビジュアルに生活シーンやビジネスシーンを加えると、商品がどのように利用されているか、使われるべきなのかがわかりやすくなります。
たとえばアウトドア用のタンブラーを思い浮かべてください。
タンブラーの切り抜き写真が掲載されているだけでは、その用途やイメージが湧いてきません。
それが、大自然の中に置かれた木製のアウトドアテーブルの上に置いてあれば、そのタンブラーがアウトドア用の製品であることが理解できます。
ティーセットの横にゴージャスなフラワーアレンジメントが飾ってあれば、そのティーセットが日常使いでなくおもてなし用のものであることがわかるでしょう。
このように、「商品」に「情景」を組み合わせることで、その商品の特長をより引き立たせ、魅力的に見せることができます。
「シーン」で構成する表紙デザイン事例はこちらをご覧ください。

 

③「人物」で構成する表紙デザイン。

カタログに掲載する商品は、必ずしも有形のものばかりではありません。
たとえば旅行。商品はあくまでも「体験」や「プログラム」で、商品を1枚の写真で表現することが難しいものがあります。学校の入学案内なども同様です。
そんな場合に用いられる手法のひとつが、「人物」で構成する表紙デザインです。
つまり、ターゲットそのものを打ち出す手法です。
たとえば、大学案内の表紙にキャンパスに立つ学生を掲載することで、読者はそこに自分を投影し、大学への想いやイメージを広げるでしょう。
「人物+商品」という組み合わせを用いることで、商品の使用感をよりリアルに訴求することもできますし、このカタログが誰のためのものなのかもスピーディーに伝えられます。
また、広告表現の世界には「3Bの法則」というものがあります。
美人(Beauty)、赤ちゃん(Baby)、動物(Beast)を使うと訴求力が高まるという法則で、カタログのデザインでも効果があると言われています。
「人物」で構成する表紙デザイン事例はこちらをご覧ください。

 

④「メッセージ」で構成する表紙デザイン。

表紙にキャッチフレーズが入っているカタログは、世の中に意外と多く存在します。
商品にネームバリューがない場合や、ターゲットに伝えたいことがはっきりとしている場合、カタログに少しユーモアを加えたい場合などは、メッセージを大きく打ち出した表紙デザインがおすすめです。
このテクニックはダイレクトメールの開封率を高める手法によく似ており、まずは手に取ってページを開いてもらうことにプライオリティを置いています。
商品に興味がない人を振り向かせたいとき、驚かせたいときなどは、キャッチフレーズが非常に有効です。
「メッセージ」で構成する表紙デザイン事例はこちらをご覧ください。

 

⑤「パターン」や「タイポグラフィー」で構成する表紙デザイン。

商品写真もない。人物写真もない。メッセージもない。
物理的な情報をあえて抑え、商品のソフトの部分(コンセプトや雰囲気)を感じとってもらうのが、「パターン」や「タイポグラフィー」で構成する表紙デザインです。
コンセプトが明確であり、ターゲットの嗜好性がはっきりしている商品であるほどこの手法が活かされます。
商品のコンセプトが「癒し」であれば植物をあしらったパターンにしたり、「都会的」なアイテムであれば英字のタイポグラフィーをオリジナルで作成したりするなど、商品やターゲットの性格を反映します。
いずれにしてもグラフィカルでカッコいいデザインや、キレイでかわいいデザインなどは、カタログそのものの付加価値を高め、取得率や保存率の向上にも寄与すると思われます。
「パターン」や「タイポグラフィ」で構成する表紙デザイン事例はこちらをご覧ください。

 

筆者プロフィール

古川弘樹/クリエイティブディレクター
理系の大学から広告関係の専門学校へ転身。卒業後は東京・名古屋の広告プロダクションを経て、2005年にアドパブリシテイ入社。ディレクター・コピーライターとして様々なクライアントの販促物制作・プレゼンテーションを担当。趣味は釣り・筋トレ・ラグビー観戦。

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