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会社案内の作り方 ~コンテンツ作り編~

こんにちは。カタログパートナーズの山中です。
以前のブログで、会社案内作成の基本、コンセプト作りについてお話しました。
これだ!というコンセプトができたら、次はいよいよコンテンツ作りです。
せっかく考えたコンセプトも、コンテンツとしてうまく表現できなくては意味がありません。
油断せず、検証を重ねつつ、制作に入っていきましょう。

 

会社案内の形を決める

まず、会社案内の形を決めるのがいいかと思います。
会社案内の形とは、ページ数や、製本法、版型などの体裁のこと。
例えば、日々の営業ツールとして使用する会社案内なら、出先で気軽に配って回れるよう
巻三ツ折などのできるだけ薄く、コンパクトなものがいいと考えられます。
一方、金融機関や株主などに見せる会社案内であれば、保存がきき、繰り返し見られるような、ある程度堅牢なつくりがいいでしょう。
予算や利用シーンから、ふさわしいと思うボリューム感や見せ方を決定してください。

巻三ツ折
巻三ツ折とは、三面ある一面を内側に折り、反対側の一面をかぶせるように折る折り方のこと。「片観音折り」ともいう。A4を巻き三ツ折にしてリーフレット状にすると、パンフレット置き場に立てて置きやすい形になる。巻三ツ折を6ページとして扱うパンフレットもある。

 

会社案内の内容を決める

形が決まったら、次はどのような内容を盛り込んでいくかを考えていきましょう。
ちなみに、会社案内によく記載される項目には次のようなものがあります。
・会社概要
・代表挨拶
・事業概要
・組織紹介
・会社沿革
これらを基本に、コンセプトに応じて項目を足し引きしていきます。
リクルートツールであれば具体的な業務内容をさらに詳しく記載したり
社員紹介の項目を加えることで、より訴求力のあるものになるでしょう。
IR用なら当然、財務状況についてページを割いて記載する必要があります。
社会貢献活動への取り組みなどについて書ければ、更に信頼を得られるかもしれません。
大切なのは、想定する読者の立場になって、何が知りたいかを想像してみることです。
そうすれば必要な項目や、その優先順位が自ずと見えてきます。

盛り込む内容が決まってきたら、簡単なページ構成を組んでみましょう。
扱いの大小を調整したり、ページの前後を入れ替えたりして
コンセプトが最も伝わるストーリーになるよう試行錯誤していきます。
こうして大まかなページの割り振り(ページネーション)が出来上がり、
資料や素材も集まれば、あとはディテールの作り込みです。

 

トーンマナーを決める

企業のブランド戦略における、デザインやメッセージなどの一貫性、
統一感のことをトーンマナーといいます。
会社案内を制作する際にもこのトーンマナーに注意を払わなくてはなりません。
ここで考えるトーンマナーとはつまり、コンテンツの表現方法のこと。
事業概要の項目を例にとるとすれば、会社の立場からそれを紹介するのか、
ユーザー目線で語るのか。もしくはマンガで表現するか、Q&Aで説明するか、
ビジュアル中心に見せるのか。またそのデザインの雰囲気や言葉遣いはどうするのか。
表現方法の組み合わせはきっと無数にあるはずです。
既成概念にとらわれず、色々と自由に発想してみてください。
なお、この作業を行う上でもコンセプトが役立ちます。
あくまでも会社案内の目的は、策定したコンセプトの達成です。
そのことを念頭に置きながら、相応しいコンテンツを制作していきましょう。

 

正しく使う

この後、実際の会社案内制作は校了、印刷と進んでいきます。
これらの工程にも留意するべき点はたくさんありますが、それについてはまたの機会に。
本コラムで最後にお伝えするポイントは、出来上がった会社案内を正しく使う、ということです。
当たり前ですが、完成した会社案内は当初のコンセプト通り、
正しい用途で使うようにしてください。
会社案内の位置づけを共有できていても、業務担当者の交代などにより、
どういう経緯で作られたものか忘れ去られていくことが往々にしてあります。
長く使うツールとしてコンセプトの認識をしっかりと引き継いでください。
同時に、ニーズに合わせて内容を絶え間なくアップデートすることも大切です。
記載事項に変更があればその都度修正をしなくてはなりませんし、
顧客や営業担当者の意見を小まめにヒアリングし、中身に反映していくべきです。
そうして磨き上げられた会社案内は、企業にとっての重要な財産となります。
印刷物の基本にして、実は奥の深いツール、会社案内。
御社のものもこの機会に、もう一度見直してみませんか?

筆者プロフィール

山中彰/コピーライター
キャッチコピーと読書とおいしいご飯をこよなく愛するコピーライター。「宣伝会議賞・協賛企業賞ファイナリスト」「がん登録・統計広告賞金賞」ほか、各種公募賞受賞歴多数あり。名古屋イチの広告賞ハンターを目指し、日々心を動かす言葉を模索中。

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